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車が激しく行きかう三年坂通りの南に小高い丘があり、そこにひっそりと時鐘堂が佇んでいます。
このお堂(県指定文化財)は正徳2年(1712)五代藩主吉宗によって建立されたもので、この鐘は高さ1.33m、直径97㎝で大阪城にあった大砲から作り直したものです。
時間を知らせただけでなく、火事や大水、異国船の出没など非常事態の時にも活躍し、人々が安寧を願う心のよりどころになったのでしょう。今は静かに永遠なる時を告げているかのようです。